僕の聴いて来たテクノとか電子音楽を振り返ってみた 1983-1994
僕は10代の頃から一般的にテクノと呼ばれてる音楽を好んで聴いてきたのですけども、どうやってテクノとか言われる電子音楽にハマっていったのか振り返りながらまとめていってみようと思います。ちなみに僕は1978年生まれです。
※ 一部テクノじゃなさそうなものも含まれます。ご注意ください。カッコ内は聴いていた年です。
電子音楽のめばえ (1983 5歳)
親戚の姉ちゃんがレコード持ってたので狂ったように聴いてたのが最初の記憶。
後で知るんですけどYMO提供楽曲だったんですよね。PV無いのかな。
自意識のめばえ (1988 10歳)
小学生の時は兄の影響で BOOWY とか聴いてたんですけど、その後にはまって聴いてたのが TM。
中でもこれは消防ごころくすぐられる名曲でした。
TV でシンセ扱ってる小室哲哉見た時は魔法使いに見えたなー。
髪型が神憑ってますね。
思春期 (1991 13歳)
中学に入ると電気グルーヴと出会いました。デビュー当時はテクノというよりヒップホップとハウス寄りでしたね。
この PV は KARATEKA リリース時のライブのもようです。
この頃 ALTERN8 というイギリスのテクノユニットがガスマスクつけたパフォーマンスしてて、電気もそれに影響受けてますね。
この頃からは電気グルーヴのオールナイトニッポンがテクノミュージックの情報源になりました。
電気グルーヴといえば Cutemen。実は音楽的には Cutemen の方が好きでした。CMJKの叙情的なメロディセンスとピコリンの独特の声。どう考えても一般受けしなさそうなところもツボでした。
原点回帰 その1 (1992 14歳)
日本でいわゆるテクノというと、YMO なのだ。そう知った僕は YMO 聴きあさりましたよ。
丁度この翌年の1993年に再生 YMOとして復活しましたね。
3人の中ではやはり細野さんが好きです。
原点回帰 その2 (1992 14歳)
テクノといえばクラフトワークなのだ。神なのだ。という事でクラフトワーク。
ハウスビートに乗せてリミックスされた作品集 The MIX より。
分かりやすい SF 感、ロボット感がたまらなくハマりました。
この頃はギターとか生音を聞く事自体がかっこ悪い、罪悪だ、という戒律のもとに生きていたのを覚えています。
クラブミュージックとしてのテクノとの出会い (1993 15歳)
オービタル。通称ビタル。
これは1stの1曲目のやつです。1stといえば chime とか belfast 等が有名ですが、当時この曲を聴いた時の興奮は忘れられません。
緻密かつダイナミック。 ビタルに外れ無し。
プロディジーの 1st に収録のヒットシングル。
リアムは確か二十歳そこそこだったんじゃ?
2nd の BornSlippy で一気にスターダムになりましたが、個人的にはデジロック以前のこの感じが好きです。
人生を変えたトラック (1993 15歳)
いつものように電気のオールナイト聴いててこの曲がかかりました。
深夜4時くらいだったんですけど、あまりの衝撃に布団の中でもだえてたのを覚えてます。
もともとロックバンドだった Underworld がいきなりクラブシーンを席巻する事になった曲ですね。
ダレンエマーソン凄いわー。天才だわー。
この頃から僕もトラックメイキングはじめました。
テクノ黄金時代 (1993 15歳)
当時最先端のテクノは当然輸入盤しか無くて、ド田舎に住んでいた僕は Remix 等の雑誌に乗ってる
通販やってるレコード屋で毎月全ての小遣いをつぎ込んで CD、LP を買ってました。
このアルバム買った時は嬉しかったのを覚えています。
「インテリジェンステクノ」という、今聴くと苦笑いしたくなるジャンルで分類されてた人達です。
クラブで踊るだけの音楽 = バカ, リスニングに耐える = インテリジェンス とかそういう分け方だったと思います。
今や老舗レーベルになった WARP が提唱してました。
初期 WARP でも代表格がこの BlackDogProductions (後に The BlackDog -> Plaid に改名)。ハッカー集団という事でした。
デトロイトテクノ直系のイマジネーション溢れるサウンドで中2ごころくすぐられまくり、当時引きこもりだった僕は
学研ムーを読みあさりながらヘッドフォンで BlackDog 爆音という生活を主に過ごしてました。
今聴いてもこの 1st アルバム「Bytes」は素晴らしい完成度だと思います。
A Huge Ever Growing Pulsating Brain That Rules From The Centre Of The Ultraworld. っていう長い曲名。
通称 Loving You. (サンプリング元ネタの ミニー・リパートンより)
アンビエントといえば The Orb と The KLF でしたねー、懐かしい。
細野さんが93年頃作ってたソロの MedicineCompilation という作品は地味だけど落ち着くなーとか思って聴いてました。
アンビエントハウスですね。
この曲とか今聴いても凄く良いです。
当時世界的に見てもかなり最先端の音を作られてたんじゃないかと思います。
アンディウェザオール。この曲は当時アンセムになってました。
旋律が美しい曲。
この後のアルバムでトリップホップというジャンルを確立していきましたね。
We Call It ACIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIID!! (1994 16歳)
突然現れてアシッドテクノブーム巻き起こした通称アシッド鬼将軍。
これの影響で TB303 がどうしても欲しくて、友達に週一で全国の中古楽器屋に在庫確認の電話をかけさせてたのを覚えています。
(携帯まだ普及してなかったので公衆電話で)
Roland TB303 はもともと中古楽器屋で数千円で叩き売られてたらしいのですが、ハードフロアと電気グルーヴの影響で10万円前後にまで高騰してました。
それでも現物が手に入る事はまれだったみたいですねー。
僕はその後サンプリング CD で我慢する事にしましたがやはりツマミがいじりたく、Novation の BassStation というクローンマシンを買って満足してました。
アシッドといえばリッチーホーティンですね。
この曲は言わずと知れた超名曲なのですけど、家でヘッドフォンで聴いててもポコポコいってるだけで良くわからないってのが実情ですね。
僕もクラブに行って体験して初めてこういったトラックの威力を知る事になりました。
SvenVath の変名。アシッドトランス。
レーベルでいうと HartHouse/RisingHigh はこの頃最高潮でした。
これもリッチーと同じでクラブで機能する音。
当時大ヒットしてて、早速LP購入してヘッドフォンで聴いてみたものの、単調なだけでよくわからなかった記憶が。
今でも使えそうな感じですね。
長くなったので To Be Continued...